ローゼンメイデン 0 -ゼロ- 1巻感想

お久しぶりです!
単行本が出るのを待っていたので、長らくローゼンメイデンの記事が書けずにいました。
盛り上がっているファンの話題に加われなくて寂しかったですが、本一冊まるまる新鮮な気持ちで読めるというのもいいですね。待った甲斐がありました!

1話目を読んだ時に、今作は映像的で、大きな世界を描いている感じの作風だなと思ったのですが、「覗きからくり」の喩えが出てきて、なるほどと思いました。
十二階から見渡す広い街も、裏を返せば人の心の内側にある夢、おとぎの世界なのかもしれませんね。

目に見えている大きさや距離が一瞬にして覆ってしまうのが、ローゼンメイデンの世界の面白さだと思います。
nのフィールド使えば家から学校までひとっ飛びだもんね(笑)

どうやら、このお話の鍵になるのは「第0ドール」。
ローゼンメイデンたちが作られる前に、未完成のまま壊されてしまった人形の一体に、水銀燈が名前を与えていたようです。
そのドールの心だけが残り、夢を見て、その夢が現実世界を侵食する。その危機にみんなで立ち向かう、という構図になっています。

翠星石と蒼星石は、菊と華の姉妹をマスターにして、無事に現実世界で生活しています。
今まで翠星石の記憶がおぼろげだったのは、第0ドールの侵食が原因だったのですね。
水銀燈も現実世界に出てきており、無事です。

金糸雀と雛苺は、華がエレベーターから幻の十三階へ行ってしまった時、nのフィールドでお茶会をしていました。いつまで経っても終わらない、そこから出ようともしない二人の様子を見ると、おそらく飲み込まれかけている状態なのでしょう。

真紅は居場所がわからず、双眼鏡のレンズ越しに眠った姿が見えるだけ。こちらはもしかしたら、完全に飲み込まれているのかもしれません。

面白いことに、ヤングジャンプ版ローゼンメイデン終了時も、真紅だけがローザミスティカを失って眠った状態でした。時系列的には今回のほうが昔の話ということになりますが、読者から見ると既視感のある状態から物語がスタートしていきましたね。
バーズ版初期のように顔を合わせる度にピリピリする姉妹たちに戻ってしまってたら、ちょっと読みづらいですものね(笑)

菊と翠星石が心を通わせていく様子、お屋敷の坊ちゃんがやっぱり「結菱さん」だったこと、水銀燈の寂しい回想シーン、どれも目が離せず、やっぱりローゼンの世界だなと嬉しくなります。

改めて思うのは、翠星石はかなり人間に近い感覚を持っているということ。菊の代わりに坊ちゃんと世間話をしようとするシーンも楽しいです。彼女を中心にするとお話がほんわりと軽く明るくなるので、もしかしたらバーズ〜ヤンジャン版よりも読みやすいと思う人が多いのではないでしょうか。

私も契約するなら翠星石がいいかな、と思いますが、蒼星石と契約した華がこれまた楽しそう!
でも華が言うように、しゃれた会話が楽しめるかどうかは向き不向きがありますね。
蒼星石の「とりあえずマスターには従う」スタンスに突っ込みを入れる華はさすがです。こんなふうに蒼ちゃんを扱える人は他にいないんじゃないでしょうか。知ったかぶりで返事してるのも見破って即座に突っ込む。私にはできぬ!

一歩間違ったら、蒼星石は結菱の坊ちゃんと契約することになっていたかもしれないんですよね。そのほうが彼女の性格的には自然だし、何せ結菱家だからスンナリそのまま行ってしまったんじゃないかと思います。
華はどちらかというと金糸雀のマスターになりそうなタイプなんだよね。だからこそ、姉妹とはいえ蒼星石のマスターになったのは意外でもありました。

そしてやっぱり、引きこもりの坊ちゃんは真紅を求めるのですね。
今までの真紅のマスターがどんな人たちだったのか、少々心配になってきます。

大正の帝都で翠星石と蒼星石が出会い、棒アイスを食べながら話すシーンはとっても可愛いです。
今作はこの二人を中心に、第0ドール、そして真紅、二つの鍵を探していくことになりそうですね。
ローゼンメイデンと探偵ものは相性が良いと思うので、続きが楽しみです。

第0ドールの能力は、雪華綺晶と似たところがありますが、今後どんなふうに描かれるのでしょうね。
ネット上で囁かれている、この二体の同一ドール説については……うーん、まだ何とも言えないです。
第0は一応、作りかけの体を持っていたことがあるというのが少し引っかかるのよね。
バグポケモンとか没設定みたいな香りがする(笑)

こうしてみると人形って、誰かが頭の中でイメージしてそれを投影しただけで、もう固有のものとして生きてしまうのかもしれませんね。「夢幻の中に探す」というのは、ある意味自分で作り出すということなのでしょう。
これからラプラスの魔も来日(?)するようですし、だまし絵の中にますます迷いこんでいきそうです。
スポンサーサイト

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
メニュー
プロフィール

mafuyu

Author:mafuyu
「れみ」名義で小説も書いています。

拍手とか



どのジャンルへの感想も大歓迎です!

☆拍手お返事ページ☆

blogram投票ボタン
気に入ってくださったら投票よろしくお願いします♪
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
QRコード
QR