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萩尾望都『10月の少女たち』感想
2013年06月22日 (土) | 編集 |
「精霊狩り」シリーズが未読だったので、収録されている短編集を買って読みました。
初期短編は軽いのと重いのが極端になりがちで、イチ押しといえる作品はあまりなかったのですが、このシリーズは良いです。
コメディタッチでありながら、スター・レッドやポーの一族に通じる異端者の追放、孤独というテーマを抱えていて、ダーナの結婚、出産後のエピソードは特に読み応えがありました。

バルバラに出てきたライカが好きだったので、ダーナの外見・性格はかなり好みです。
たくましくて適応力があって、女性としてもチャーミング。
ゴールデンライラックや王妃マルゴも、女性の描き方が魅力的だから好きなんだよね。

そして噂のオスカー友情出演!!
なんというファンサービス。眼鏡も似合うじゃないのっ。
有翼人種に関する彼の説明を聞いていると、宗教的というよりは進化論的な方向に話が進みそうな気がします。
「ゆれる世界」や「天使の擬態」など、後の萩尾作品を彷彿とさせるところもありますね。

他の収録作品では「赤ッ毛のいとこ」が可愛くて好きです。
のえるちゃん、いい子ですね。
ふわふわヘアーとそばかす顔が可愛い上に、いとこ思いの性格も素敵。
時々描かれるアップの顔のカットや、女の子らしい表情に惚れ惚れとします。

「みつくにの娘」「影のない森」「花と光の中」は、絵柄は美しいのですが、内容が…鬱だ。
コメディを挟まないシリアス話はちょっと苦手なのです。
「アメリカン・パイ」収録作品もその傾向があるのですが、一人の人間の悲しみを掘り下げていくと、共感できる域を超えてしまって、閉塞的な恐怖しか残らない。

表題作「10月の少女たち」は軽く読める感じでしたが、結婚を決める女性の心理など、短い中で印象的に描かれていたなあと思います。話としては真知子&行くんのが一番好きかな。

萩尾望都の作品は他所でもレビューされる機会が多いと思うので、有名どころの感想はあまり書かないと思いますが、時々熱病の波が来るので、その時はまた触れるかもです。
とりあえず王妃マルゴの2巻が待ち遠しい。。。
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