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ヤングジャンプ版ローゼンメイデン TALE63 感想
2013年10月31日 (木) | 編集 |
web連載の「まいてはいけないローゼンメイデン」が意外と面白くなってきましたね。
あの唐突な展開と台詞運びはなかなかのものだわ。
ただめちゃくちゃなことを描いてるだけじゃだめだけど、ちゃんと読者を意識してめちゃくちゃ感を演出してるのがわかるから、読んでいて楽しかったです。
私、あの雪華綺晶となら契約してもいいかも。

追記で本編のほうの感想です。
今回は悲しかった…ただただ悲しかったです。

* * *

ラプラスの魔に導かれ、ローゼンの小部屋へ通されたジュン。そこには、ローゼンの娘からの手紙と、少女たちの影が残されていた。父の愛に満たされず、寂しさを抱えた少女。その中にはめぐもいた。
雪華綺晶と融合しためぐは、金糸雀と翠星石のローザミスティカを吸収し、反発を受けて自壊していく。止めようとした水銀燈に、二つのローザミスティカを捧げようとするが、水銀燈の身体からもローザミスティカが離れ出る。全てのしがらみを解いて、二人はともに飛び立とうとする。
その瞬間、雪華綺晶の世界は音を立てて崩れ出す。それを見つめる鳥海皆人の身体も、やがて崩れ…。

* * *

やばい、これは…。
アリスゲームを終わらせる覚悟=全てを壊す覚悟ということなのかな。
戦いを止めて全員生き返らせて、平和な箱庭に戻りました、じゃダメだもんね。
死ぬまで一緒だと誓った水銀燈とめぐを、第三者が救うことなんて許されないだろうし。

でもこうして見ると、世界を狂わせている根底の問題は、愛情を伝えられない父と娘の関係にあるようです。
もっと広く言えば、想いを伝え合えない人と人の関係にあるのかも?
孤独の殻を破る、というのがこの話のテーマのひとつだと思うので、人形とマスターそれぞれの抱える孤独が癒されれば、潰し合いでもなくヒキニート生活でもない、新しい道が拓けるような予感もします。
めぐを救うとすれば彼女の父親でしょうか。
めぐが救われて、ジュンがアリスゲームを終わらせた時、水銀燈も初めてローゼンに救われたことになる…とか。

結果的に人形たちはみんないなくなってしまうのかもしれないけど、その生きた証をマスターたちが背負っていくことになるのかな。
めぐの水晶に貫かれ、ローザミスティカを手放す水銀燈は、どこか幸せそうでもありました。
彼女にとって、絶望は全ての行き着く先、終息、安息…つまりは究極の幸せでもあったのでしょうね。
「私たちもうじき美しいものになるの…」のモノローグは、昔の萩尾望都の漫画を彷彿とさせました。
トーマの心臓とか小鳥の巣とか、あの種のとらえどころのない悲しさを思い出した。

めぐの身体から蝶が飛び立つシーンは美しいです。
てか悲しいだろ!みんないなくなるのは悲しすぎる。
世界の終わりは人形たちの終わり、そして作品の終わりなのかもしれないけど…それが美しいのかもしれないけど、悲しすぎます。
蝶に包まれた雪華綺晶の涙は、残されたマスターの、そして私たちファンの悲しみも全て含んでいるように見えました。
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